2014年5月8日木曜日

ファミレスコンセント vol.1

編集&ライター・やましたよしみがファミリーレストランで仕事中に見た
風景や人間ドラマをお届けするファミレスコンセント。

2014年5月8日(木)・晴れ

今日のファミレスはGW明けだというのに非常に混み合っている。
喫煙席まで小さな子ども連れのファミリーや、
サラリーマンたち、お年寄り女子会などで埋め尽くされている。

そこにひときわ目立つ女の子3人組がいる。
ふと会話に耳を傾けると、何やら日本語ではない言語で会話をしているようだ。
おそらく中国語かな。中国人だろうか。

歳のころは20代半ばといったところ。
ファッションはTシャツにデニムというラフな装いで、
ガールズトークの合間にそれぞれがスマホをさわっている。

そこで、急に始まったのが、各々の自撮り!

モデルやタレントなどがブログやツイッターなどに写真をアップするために、
スマホのカメラを自らに向けて撮影する、あの自撮りである。
最近はFacebookなどで素人のそれを見なくもない。

生で見る自撮りはモデルが撮影時に行うポージングそのものであった。

にっこり笑ってみたり、口を尖らせてみたり、ほほを膨らませてみたり、
さまざまな表情をつくりながら、スマホの角度を絶妙に変えていく。
ひとりの女の子は顔に手を近付けると可愛く見える、
という法則までも知っているようであった。

わーお! こんな風に撮るのね、と思わず感心してしまった。

以前、夫にSNSなどで自分の顔写真を撮ってアップする友人について尋ねたところ、
「彼女は海外生活が長いから感覚が外国人のような感じなんだよね」と言っていた。

よくよくSNSを見てみると私と同世代で自撮りをしているのは、
帰国子女や留学経験のある人が多い。なるほど納得!

私個人のことを言わせてもらえば、
プロのモデルを依頼する予算のない媒体にて、
実は幾度となくモデルを務めたことはあるのだが、
自撮りとなると話は別で、まったく恥ずかしくてできない。
んん、その必要性も今のところ感じていない。

とにもかくにも、初めて自撮りの現場に出くわして心が震えたのである。