2017年5月24日水曜日

「みすずちゃんって誰なのー?」

息子(1歳9カ月)が、何と前触れもなく「みしゅじゅ、みしゅじゅ」と言う。
なんのことを言っているか皆目見当もつかない私。

よーく考えてみた。
この日は保育園主催の子育て支援センターに一時預かりでお願いしていたので、もしかしてそこに“みすず”ちゃんという女の子でもいたのかな、と思いついた。

そこで息子に「みすずちゃん? 保育園にみすずちゃんっていう子がいたの?」と聞いてみる。しかし、依然として「みしゅじゅ、みしゅじゅ」と繰り返す息子。

わけがわからず、「みすずちゃんって誰? どこの子?(女の子の名前を言いまくるなんて100年はやいわい!と思いつつ) なんのこと?」と問うと、「トラック!」とひとこと。

息子が手にしていたトラックのおもちゃを手に取ると、そこには【ISUZU】の文字。

「みしゅじゅ」は“みすず”ちゃんという女の子ではなくトラックの【ISUZU】であった。(なんだ、女の子じゃないのね、トラックなのね、と少しホッとする。バカである)

それにしても1歳児の息子が【ISUZU】が読めるわけがなく、なぜ「みしゅじゅ」と言ったのか、謎だ。

不思議に思い、帰宅した夫に一連の流れを話す。
すると、2~3日前に息子のトラックのおもちゃのほとんどに【ISUZU】と記載されていることに関して、私が「トラックってISUZUが多いの?」と尋ね、夫が「ISUZUかHINOが多いかもね」と答えたというのだ。

はーん。そういえばそいういう会話した! と、そこでようやく思い出す。(バカである)

息子はその会話を聞いていて【ISUZU】を記憶していたのか。
1歳児の記憶力おそるべし。

わかっていないと思って、うかつなことは言えないなと気を引き締める今日このごろ。
先日36歳になったよ。てへへ




2017年5月9日火曜日

帰る場所

今日は鹿児島市内でとある飲食店の2代目社長さんと打ち合わせ。そのなかで目から鱗の言葉があった。その方はご自身の仕事に誇りをもっておられたし、とても楽しんでいらっしゃる。しかし、「子どもには継がせたくない」と。そして、「子どもに継がせられる仕事を10年かけてつくる」と。

はーん、私は子どもが将来就く仕事のことなど考えてもいなかった。無論、息子(1歳9カ月)がいつか自分の好きなこと、得意なことを見つけてほしいと、親なら誰しもが思うようなことは考えていたが、彼の仕事のこと、ましてや「私がそれをつくる」などとはチラリとも思ったことがなかった。

フリーランスの編集者・ライターという仕事。10年先がどうなっているのか。考えるのがちょっと怖い、という思いもある。AIがラフを切って、取材なんかしなくても良い原稿を書く、そんな時代…? いやいや…、でもどうだろう。

ある売れっ子のフリーライターの先輩は、かつて私に「書く仕事はなくならない」と言った。私が鹿児島へ移住したときも、「大丈夫」と。そして彼女も東京から離れ、地方都市で暮らしているが、そりゃあもうバンバンお仕事されている。活躍の幅、そんなものは狭めていない。

私が息子のための仕事をつくることは、この先もちょっと考えにくい。とはいえ、私は母ちゃん。息子にめいっぱいの愛情を注ぎ、おいしいごはんをつくって、自由な遊びの場を与えて、安心して眠れる家をととのえる。そして、がんばって働く姿だってちゃんと見せるよ。だいそれたことはできないけれど、できることからひとつずつ。

今日はいい打ち合わせができた。帰る場所があることに、感謝したい。