2015年5月21日木曜日

<Photolog>34回目の誕生日の記憶

2015年5月20日、やましたよしみ、おかげさまで34歳になりました。

先週に夫から「サプライズじゃないけど、よしみの誕生日会があるよ」と知らされ、「それって普通の誕生日会じゃん!」というやり取りをしつつも、うんと楽しみにしていた誕生日会。一昨日、開催していただきました。

今回はフォトログ風にお届け!




会場はここ、チアフルマーク海の家・ろくたん食堂。
今回、私の誕生日会を主催してくれたのは、店主のろくたんと最新の友達・なぎさちゃん。




ほかにも、鹿児島市からまきちゃん、阿久根からハマス&しょうこちゃん夫妻、松元さん、川内からは上間くんにみゆきちゃん、あつみくん、そして近所のおじさん・ふかみさんが駆けつけてくれました。(写真はダブルピースではなく、カニ!カニ!カニ!だよ)。




誕生日に誕生日会を開催してもらうなんて、いつぶりだろうか。
本当はとてもうれしいのに主賓の立ち位置は妙に照れくさくて、喜びを素直に表現できなかったなあ。ちなみに、この日はろくたんとなぎさちゃんお手製のカレーに、林光華園のけんたくんが直々に作ってくれた愛の麻婆豆腐、それからケーキは3つもいただきました!
みなさん、本当にどうもありがとう!!




久しぶりに夜更かしをして、みんなと語り明かした誕生日前夜。
翌日はゆっくりと起きて、いつも通り朝散歩へ。天気がよくて気持ちがいい誕生日。




思わず、海開き。そして、妊娠30週に入ったお腹をデデンッ!
太り過ぎてしまって、脚も腕も立派で恐縮…!




最後に、最愛の夫よ、いつもありがとう。

2015年5月16日土曜日

天国と地獄(地獄多め)

数年前、友人から妊娠の報告があった。お祝いの言葉を告げると、彼女は「今はつわりがひどくて、素直に喜べない」と言う。彼女は昔から奔放だったし、いつだって自分に正直だった。だから、そんな言葉もなんだかなあと思うと同時に、彼女らしいとも感じた。しかし今思えば、私はこのとき、つわりがどのようなものなのか、ちっとも理解していなかった。

天国と地獄――。
そんなものはあるのかどうかわからないけれど、私は妊娠初期のつわり時期にそのどちらをも見た。

産婦人科で妊娠を確認すると、うれしくてうれしくて天にも昇る気持ちだった。毎日、まだ1cmにも満たない赤ちゃんに思いを馳せて、意識を集中させて暮らす。食事、睡眠、心のあり方、どれも赤ちゃんのために質の高いものでないと、と心がける。

最初は、少し気持ち悪い程度だったつわり。
これが世に言うつわりか、と気持ち悪さに酔いしれていたのもつかの間、日に日にその吐き気は増し、ほんの数週間の間に何も食べられなくなった。正確には食べたい気持ちはあるのだけれど、食べれば一瞬にして吐き気が襲ってくる状態。

ひとつのサンドイッチを朝からお昼ごろまでかけてちびちび食べるのがやっと。しかし、食べ終わると同時に気持ち悪さもマックスに。嗚呼、なんてこと!

こうして私のつわり時期、天国と地獄(地獄多め)が始まったのである。




2015年5月15日金曜日

「うつくしいなまえ」

妊娠検査薬にうっすら線が見えたとき、自分でも信じられないくらいブワッと涙が出た。何度も手元の検査薬のラインを確認し、その度に新しい涙が次々に溢れて、畳にペタンと座りひとりで声をあげて泣いた。

それから数時間後、仕事帰りの夫を車で迎えに行く。ラインがくっきり出た検査薬をバッグの隅にしのばせて。

駐車場に車を停めて夫を待つ。iPhoneの動画撮影アプリを立ち上げながら、どんな風に告げようかと考えていると夫が早々に車に乗り込んできた。不自然にiPhoneのカメラを向けて検査薬を手渡す。すると明らかに戸惑い、混乱していた。そして瞳に少しの涙を浮かべて、「マジ? うっそ? マジ?」と繰り返す。それは喜びが爆発しないように自分を抑えているかのようだった。あらためて検査薬のラインの意味を確認し、一気に高揚する夫の様子につられて私も再び泣いた。「まあこれからだよ、がんばろう、がんばろう。よかった、よかった。ぼちぼちやっていこう。がんばります。よろしく」と、独り言のような口調で私に話す。見たこともない夫の表情――。私たちのカタチが変わり始めた瞬間だった。

車内にはちょうどbonobosの「うつくしいなまえ」が流れていた。


うつくしいなまえ(作詞:蔡忠浩、作曲: 蔡忠浩)

鼻たれは考えていた
小さなちんこの先っちょで触れてみる美しさ
まだ名前さえないもの
かみさまがそばにいて めらめらや ざぁざぁや びゅうっという
ぼくがみたうつくしさ そのすべてについて

お前はなんだと問うても めらめらざぁざぁびゅうっというばかり
もう一度訊ねてみると 好きに名前をつけろという

そして世界はいっせいに ぼくをとりかこみ言った
「うつくしさ、うつくしさにどうぞ名前を」と

薔薇の枝にある兆し ところでぼくはなにものか
わたしはなんだと問えば、誰かに呼んでもらえという

若者は旅にでた
土を踏み夜を越えて 火や水や風をつれ 染まる森を見た 幾度も
そうしてある美しい 美しいある朝に 美しい長い髪の娘と出会った

一つの灯りを頼りに 捧げあう互いのもちもの
むさぼるように 幾度も幾度も呼び交わすその名前

なんというか、光 あるいは愛の詞か
うつくしい うつくしい うつくしいその名前
黄金の歳月の中 その一瞬の庭に咲く薔薇
今ははっきりとわかる すべては愛だと

なんというか、光 あるいは愛の詞か
美しく 懐かしく 愛おしく時は流れる
黄金の歳月の中 その一瞬の庭に咲く薔薇
そしてまた名前などない場所へと還るだろう
そうなるだろう
そうなるだろう






bonobos - うつくしいなまえ -【official music video】

2015年5月11日月曜日

初めてのつわり体験

ドラマのようにウッと吐き気がこみ上げてきたのは、取材のあとだった。その日は霧島のお店でお茶を10杯ほどいただき、勧められるがままにお茶っ葉にドレッシングをかけたものを食べたため、単純に「お茶を飲み過ぎたなあ。やっぱりお茶っ葉は食べるものじゃないわなあ」などと思ったことを覚えている。ただ、そう思いながらも、もしかして…と期待して、妙にテンションが上がったことも忘れられない。

念のため、ディレクターとカメラマンにお茶を飲み過ぎて気持ち悪くないかと尋ねてみたところ、ふたりとも「いや、とくに」といった回答。うふふ、もしかして、これは…世に言うつわり?と内心うわついたのであった。

ちなみに、取材させていただいたお店のお茶はとてもおいしかった。今度はプライベートで遊びに行きたいと思っている。決してお茶の飲み過ぎと茶葉を食べたことによる吐き気ではなかったこと、あらためて記しておく。

この日のウッというのが私の初めてのつわり体験だ。