2014年1月18日土曜日

森田くみこちゃんワンマンライブ「空と街のあいだ」

SNSが数多くある今、地方都市で暮らしていると、
そこで精力的に活動している人のことは否応なしに情報が入ってくる。

シンガーソングライター・森田くみこちゃんもそのひとりだった。

まだ会ったこともない彼女のことがなんとなく気になって、
それでも音楽音痴の私は自らライブへ足を運ぶこともなく、
“いつか会いたいなあ”なんてぼんやりと考えていた。

しばらくして初めて彼女と出会ったのは、とあるカフェのグロージングパーティーだった。
誰かに紹介された彼女に「前から会いたかったの」と興奮ぎみに伝えて
軽く引かれたのを覚えている。(ちなみに私はこういう失敗をよくする)

彼女は私が想像していたよりもずっと若くて、柔らかな印象だった。

ほどなくして夫がライブに誘われて、
ポエトリーリーティングをさせてもらえることになる。
その出演者の中に森田くみこちゃんもいた!

当日は夫が失敗しないだろうかと本人以上に緊張して、
焼酎の水割りをガブ飲みしていたが、私は初めて聴く彼女の歌声に魅了された。

歌詞の一つひとつが胸にささり、演奏し、唄う彼女の一挙一動に釘付けになる。
音楽のことなんてこれっぽっちもわからない私にも届く、なにかがある。
この一夜で私はすっかり森田くみこファンになった。


***


112日(日)、森田くみこワンマンライブ「空と街のあいだ」に行った。
東京へ旅立つ、彼女の鹿児島でのラストライブだ。

仕事が詰まってギリギリまで行けるかどうかわからない、という状況ではあったが、
半ば仕事を放り投げてライブへ向かった。
(ちゃんと仕事のキリはつけたが、気持ちのうえで放り投げた)

ライブが始まると満員の会場は一斉に彼女に注目する。
演奏が始まり、私は泣いた。ずっとずっと、泣いていた。
涙が溢れてしかたなかったのだ。

少女のようにあどけない表情を見せていたかと思えば、
持て余す衝動をこれでもかと放出するパフォーマンス――。
曲や歌詞、演奏、歌声、唄う姿、演奏する姿、
彼女が発するすべてに心が動かされる。

“心が震える”ってこういうことなんだ、と理解した。

私は彼女を語るには彼女を知らなすぎる。
それでも、彼女の一生懸命さに心がグッと動かされたこの事実を記しておきたい。

一生懸命っていいな、とか、
鹿児島に来て彼女に出会えてよかったな、とか、
私も彼女みたいに一生懸命になりたいな、とか、
彼女の音楽も好きだけど、彼女自身が好きなんだな、とか
ライブ中はそんなことも考えた。とりとめなくぐるぐると。


森田くみこちゃん公式ホームページ


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もりくみちゃん、ありがとう!
東京へ行っても頑張ってね。心から応援してます。

それから「東京のこと教えてください」とのことでしたので、
ひとつためになる情報を。

地下鉄を利用するときは出口の番号までチェックして。
目的地に近い出口から出ないと、とんでもなく遠回りになることがあるよ!笑





2014年1月10日金曜日

竹添星児さんの個展『Beautiful Sunday』

先日、鹿児島のイラストレーター・竹添星児さんの個展、
『Beautiful Sunday』に行ってきた。

5~6年前の作品から、今回の個展のためにあらたに描いたという作品まで、
幅広いタッチのイラストがずらりと展示されていた。

私が訪れた当日はご本人もいらして、
一つひとつの作品や、制作に対する想いなどを話してくださった。
これまでもさまざまなイベントでお会いしたり、
Twitterでつぶやきを拝見したりしていたが、
実際にじっくりお話すると私が想像していた以上に
とても誠実で真摯に作品に、仕事に向き合っている方なんだ、と背筋が伸びる思いがした。

「なぜ『Beautiful Sunday』という名前にしたんですか?」という素朴な問いには、
「田中星児が同じ名前で、なんとなく昔から意識していて…。
それで“ビューティフル・サンデー”って語感がいいかなと…」と照れくさそうに答えてくださった。

竹添さんの作品は、イラストが物語るシーンのそれぞれが温かく、
微笑ましくて「これたまんない!」と思わせられるものがいくつもあった。
観ていてついつい頬がゆるんでしまう、という感じ!

期間中、もう一度くらい観に行きたいなあ。



竹添星児さん個展『Beautiful Sunday』
期間/2014年1月6日(月)~31日(金)まで
時間/9:00~19:00(最終日は17時まで)
定休日/水曜 入場無料
会場/のせ菓楽U1SPACE
鹿児島県薩摩川内市隈之城町1892-1
tel.0996-22-3447


2014年1月4日土曜日

新聞記者がやって来た!

1月4日付けの南日本新聞19面、
「生きる。働く。かごしま2014 <震災機に移り住んだ3組>」
の一組として夫婦で紹介していただいた。

もともと取材の依頼は夫にあった。
蒲生のスーベニアというお店のオープニングパーティ当日、
夫が行ったポエトリーリーディングを観たという記者さんに
声をかけていただいたのである。

当初、夫は取材を受けることを躊躇していたが、
新聞に掲載となれば「これも親孝行のひとつでは?」と思い、
少しだけ説得してみた。
すると「それもそうかもね」と夫。

私は正直言うと掲載云々は別として、
“新聞記者の取材が見てみたい!”という気持ちがおおいにあった。
編集者・ライターとして自らが取材をすることは多々あるが、
他人が取材する場面はあまりお目にかかる機会がない。
ましてや新聞記者の取材となれば、“どんなものなんだろう”と
否応なしにワクワクしたのである。

取材当日、新聞記者と言えばスーツに七三分けをやや振り乱したおじさん、
そんなイメージをもっていたのだが、やって来たのはカジュアルかつ上品な女性だった。

あいさつも早々にわが家のこたつへ入ると、するすると話し始めた。
私がキッチンでお茶をいれている間に夫との会話がどんどんと進む。

お茶をお出しして私も席につく。
普段、初対面の人に対して人見知りがちな夫が何やら饒舌に話している。

記者さんはICレコーダーを準備することなく、自然体のまま話を聞いていた。
いつの間にかバッグから取り出した手元のノートには
自分だけが読み取れるようなザッとしたメモをとっている。
その振る舞いは、まるでわが家でくつろぐ親戚のようだ。

思わず「ICレコーダー使わないんですね」と言った私にも
記者さんは「ええ」とにこやかに答えるまでだった。

“ほほん!  なんてスマートな取材!”。
私は内心、記者さんの取材ぶりに感激していた。
取材先の家にも、人にもするりと溶け込み、ナチュラルに話を引き出す。
相手に壁を作らず、決して緊張させない。
さりげなく不足の情報を質問するものの、話は止めない。
熱のある相づちで相手の気持ちを盛り上げる気遣い。

さすがだった。これはぜひ見習いたい!

結局、夫も私もなんだかんだよく話して、取材は1時間半にも及んだ。
記者さんは6ページにも渡って書いたノートをめくって
「たくさん話をしてくれて、ありがとうございました」と言った。

“ああ、話が膨らみ過ぎてまとめるの大変だろうな”
なんて考えてしまったのは、私の職業病かもしれない。










2014年1月2日木曜日

はじめまして、やましたよしみです。

はじめまして。
やましたよしみとペンのやましたよしみです。
現在、フリーで編集・ライターとして活動しております。

このところ初対面の方から「ホームページはありますか?」、
「どこかで文章は読めますか?」などという質問が増え、
TwitterやFacebookのアカウントをお知らせするのもしのびなく、
あらたにブログを開始することにいたしました。

このブログでは、
仕事についてはもちろん、日々のたわいないできごとや、
素敵な人、お気に入りのもの、おいしいお店や料理についてなど、
あらゆることを思いのままに、気の向くままに綴っていこうと思っています。

それでは、あらためまして、
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。