2017年8月8日火曜日

叩くこと。叱ること。

「しつけのため」「愛情を持っているから」「子どものためを思って」などの理由で、わが子を叩く。

日常的に子育て支援センターへ通っていると、思った以上に子どもを叩く親が多い。目の前で子どもを叩かれると一瞬息が止まったみたいに胸が苦しくなる。それが0歳児や1歳児だと、自らが叩かれた意味を理解せず泣いている、というのが手に取るようにわかる。

漫画家の田房永子さんの著書の中で、「親から子への虐待はゆるやかに許されている」というような記述があった。おそらく、子育て支援センターで私が目にしているそれも、虐待なんだと思う。もちろん親は「人のおもちゃを取ったから」「お友達を叩いてしまったから」など、もっともらしい理由をつけるのだけれど、果たしてそれは叩いて解決することなのか。

私も、子育て支援センターの職員も、その場にいる誰もその虐待を咎めない。止めない。「その家庭ごとのやり方だから」って。本当かな?

叱るという行為は、きっと子育てをしていくうえで必ず必要になる。けれど、叩くという行為は、例えば、それが1歳、5歳、10歳、15歳では、意味合いが異なるようにも思う。

わが子が2歳になった。イヤイヤも増えてきた。だからこそ、本質を捉え間違えないようにしたい。