2014年8月26日火曜日

奄美群島日本復帰60周年記念誌『結』

鹿児島県の数ある離島のなかで唯一、私が訪れたことがあるのが奄美大島。
自然豊かな島はエメラルドグリーンの眩しいほどの海、陽気で朗らかな人々、島ならではの食べ物や飲み物、ここにしかない独特のカルチャーなど、本州では出合えない魅力が詰まっている。しかし、この島には尊ぶべき過去があり、その哀しみは私たちには知る由もない。

昨年12月、奄美群島が米軍統治から悲願の日本復帰を果たして60年を迎えた。それを記念して奄美群島日本復帰60周年記念事業実行委員会から発行されたのが記念誌『結』。奄美群島を12市町村別に継承されるべき“食・文化・芸能・産業・島々の暮らし”を紹介している。

この媒体において12市町村の今昔物語の執筆を担当させていただいた。また、島人への取材・原稿執筆。さらに「後世へつなぐ奄美群島の宝」と題したコラムを奄美黒糖焼酎・徳之島の闘牛・島唄の3つのテーマで執筆も。

私のような他所から嫁いで来たライターが、奄美群島の激動の時代を生き抜き今日を築いた先人らや、今その土地に暮らし歴史や文化を未来へと継承する島人の想いを、歪曲することなくくみ取り正確に記事にすることは容易ではない。実際に原稿を書き進めるほどに、記念誌という媒体の特性もあり、常にこれでいいのだろうかと責務の重さを感じた。また、それと同時に鹿児島で暮らす人として、この媒体に携わることができたことは喜びであり、誇りでもある。

先月末に打ち上げがあったことでひとつの区切りとし、ここに仕事の成果として記録しておくとする。



奄美群島に本復帰60周年記念誌『結』
2014年3月発行
発行元/奄美群島日本復帰60周年記念事業委員会
企画/株式会社電通・MBC開発株式会社・有限会社クラップ
印刷/渕上印刷株式会社


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