ドラマのようにウッと吐き気がこみ上げてきたのは、取材のあとだった。その日は霧島のお店でお茶を10杯ほどいただき、勧められるがままにお茶っ葉にドレッシングをかけたものを食べたため、単純に「お茶を飲み過ぎたなあ。やっぱりお茶っ葉は食べるものじゃないわなあ」などと思ったことを覚えている。ただ、そう思いながらも、もしかして…と期待して、妙にテンションが上がったことも忘れられない。
念のため、ディレクターとカメラマンにお茶を飲み過ぎて気持ち悪くないかと尋ねてみたところ、ふたりとも「いや、とくに」といった回答。うふふ、もしかして、これは…世に言うつわり?と内心うわついたのであった。
ちなみに、取材させていただいたお店のお茶はとてもおいしかった。今度はプライベートで遊びに行きたいと思っている。決してお茶の飲み過ぎと茶葉を食べたことによる吐き気ではなかったこと、あらためて記しておく。
この日のウッというのが私の初めてのつわり体験だ。