2017年6月8日木曜日

ひとみらいミーティングに参加して

薩摩川内市にこの春「ひとみらい政策課」なる部署が新設されたらしい。その課では「男女共同参画フォーラム」を開催したり、「マザースコーナーせんだい」と題して、子育て中のお母さんを中心に就職に関する支援をしたりしている。また、薩摩川内市内の学生が学校へ通学する際に、公共交通機関を利用するときの定期代の補助金制度や、新婚生活をスタートする際の引越し費用の補助金制度を制定するなど、若者や子育て世代にやさしい政策を実施しているようだ。

先日、よく子どもを連れて行く、こども園が主催する子育て支援センターにて、ひとみらい政策課の方とお母さんたちがお話する会「ひとみらいミーティング」が開催された。この日はたまたま休みだった夫に息子を預け、ひとりで子育て支援センターに出向き、「薩摩川内市にサドベリースクールを!」と提案。ボカンとされて悪目立ちしてしまったのだった。ああ、やっちゃった。

もちろん、話の道筋は立ててなるべくていねいに、しっかりと説明した(つもり)。現状、子どもを預けたい園や学校がないこと、今の学校教育に疑問があること、オルタナティブ教育というものがあること、サドベリースクールというスクールが魅力的であること、サドベリースクールが薩摩川内市にできたらイメージアップにつながるというメリットなどなど。

市の方は困惑した表情ながらも、話は聞いてくださった。ただ、いつもよく顔を合わせるお母さんたちをおそらくドン引きさせたに違いない。

ミーティング終了後、夫にこの出来事を話すと「伝え方が悪かったんじゃない?」と言われた。さらに「伝えるべきは、市の人じゃなくて、そこにいるお母さんたちだったのでは?」とも。

確かにそうだ。ほかのお母さんたちが共感したり、興味をもったりする話し方ができなかったのは失敗だった。私は市の人へ想いを伝えることにいっぱいいっぱいになって本質を見失ったのだ。同じような考え方のお母さんたちが大勢いてこそ、実現につながる第一歩だというのに。

普段、仕事では取材を通して人様のお話を聞く。話を聞き出す、それが大事な仕事の一部だ。けれど、私は想いを伝えることに関しては自分が思っている以上に不慣れだった。プレゼン能力のなさに愕然とする。

さて、気を取り直して。
今後どうしていこうか、私にできることは何か、今はそんなことを考えている。